postscript

*葉桜
緋村と斎藤は、向かい合わないし解かり合わない。
解かり合えない事を尊重しあっていればいい。
(2008/1/1 Up)

*触れ合う、それは
言葉の少ない男と、言葉の使い方を知らない男は違うよね。
斎藤は言葉の効用は知っていたと思いたい。それ以上に行動の効用を知っていたと期待。
世の男性諸君、後ろだっこのスバラシサに気が付いてくれ!!…という個人的心の叫び炸裂。
(2008/1/1 Up)

*現人の
現人(うつせみ)=この世、現世、またその世界に生きる人。
現人の=身・命・世・人・妹にかかる枕詞。
時尾女史は、千代の中ではすごく粋をわかる人だったと。理由:斎藤が選んだ人だから(笑)。
強さと激しさを内包した穏やかさをベースに書いていきたいと…ゴマメの歯軋り。
(2008/1/4 Up)

*行く人
Yang Yang様宅特別企画・斎藤さんをぎゅっとし隊・巻町操 応募作品。
解かる人にしか解からない、究極の自己満足SS。こんな解かりづらい話を、掲載してくださったカチコ様は菩薩のような方だ…。
企画タイトル”ぎゅっとする”にのみ焦点(実は“優しくする”等、抱擁を感じさせるものがテーマでした…)。千代のぎゅ!は、手の届かない人への、やりきれない切なさから来る衝動であることを自己発見。それゆえに、恥ずかしくて憤死しそう。
「一人の男を見つめる女と、一人の男から目を逸らす女は、所詮同じメンタリティー」にインスパイア。誰が言ったんだかな、フランス人の貴族だったような…。
(2008/1/7 Up)

*文字のない文
Yang Yang様宅特別企画・斎藤さんをぎゅっとし隊・藤田時尾 応募作品。
差し出すことも、受け取ることもない文。上企画様の素敵な御題”ぎゅ!”で千代が書かせていただいた2本のうちの1本。実は”行く人”と同時進行で書いてました。妻が、夫をぎゅっとしたい瞬間って、ドラマチックな瞬間より、日常のなんでもない瞬間にやってくるのではと思います。その辺を書きたかった…んだけど…結果はどうでしょう…。
(るろ剣的な斉藤氏をベースにすると)このお2人は、向かい合って一方通行の両思いをしている感じがいいかなあ、と。嘘のようですが、拙HPでは、これが斉藤×時尾の本流。
個人的には、こういった長期戦な恋慕は、刹那に華々しく燃え尽きる恋よりも、精神的に強くないと難しいだろうと思います。でも、千代は夫婦だからこそできる恋って、ちょっと贅沢でうらやましいぞ…と。
(2008/1/14 Up)

*何処へも
拙HPを眺めていて、”季節感が無い!”ということにうっかり気づいてしまい、できたSS。
短すぎてゴメンナサイ。でも、今の時期しか書けないから。雪→熱燗→さしつさされつ。黄金の方程式。千代は日本酒は冷を好みますが、基本的に(斉藤が居るなら)熱燗でもなんでもいい。守備範囲広く、かなりおいしく呑めます。
前回、斉藤×時尾のシリアスを書いたので、反動が出た感アリ。千代は通常、びっくりするほど遅筆ですが、するっとできた…。
こういう日常を書きたくてHPを立ち上げたので、ある意味、基本に戻りました。大スペクタクルは、千代には無理です(笑)。ストーリセンスに欠けるので…長編は間がもたない。
京都の冬はいいですよ。静かで、孤独で、背筋が伸びます。特別拝観なども多いですしね。おススメです。
しかし、この2人ばっかでてきてるなあ。そろそろ他の男性キャラに出張ってもらわねば…。
いや、こそこそ書いてるんですけどね、なかなか…。男は(いろんな意味で)難しいです。
(2008/1/21 Up)

*歪な領域
Yang Yang様宅特別企画・斎藤さんをぎゅっとし隊・相楽左之助 応募作品。
左之にとっての、斎藤って、どうなんだろう。ムカついて、でもどっかでかなわないと思っていて、一言では言えない複雑な感情があるのでは、と妄想した結果。でも、その根底は”解かりたい”ってこと。
企画テーマの”ぎゅ!”を、男性キャラで、と思うと、どうしても左之しかいなかった(…もしくは副長だ)。女性の包むような”ぎゅ!”でない、男だからできる抱擁って、厳しい言葉で突き放したり、黙って相手に歩み寄ったり、時には切り捨てるような冷たさで背中を押してあげたりすることかな、とか。相手を解かろうとするって、凄い優しさだと思うんです。それを、左之側・斎藤側両方から、違う方法論で書きたかった…んですよ、実は。
私は、本当に、この相楽という嗅覚で真理に到達してしまえる若者(…で後で論理に直面して慌てたりするんだ)が好きでして、“斎藤”っていう冷静で悪く言うと隙がない男の、表向きの結界を突破できるのは、案外この男ではないかなと思う次第です。斎藤の懐に入る男になって欲しい。でも、まだ若いから、直ぐにはちょっと無理かな。10ヵ年計画で下克上。左之…がんばれ!
他にも、これについては多々書きたいことがあるんですが、実はない割りに長くなりますので後日MEMOに上げます。興味があるという心優しい方は、どうぞそちらへお越し下さいませ…!!(←2/3Upしました)
…最後になりましたが、男前左之を推奨されている皆様に心から謝りたいです…。次は、もうちょっと違うアプローチで、左之を…!!!だから、千代のこと嫌わないで…ね。
(2008/1/27 Up)

*そして
ついに副長と沖田氏登場。新撰組時代です。
大人の斎藤が続いているので、若者時代の斎藤が書きたくなりました。いや、るろ時代の斎藤も十分若いんだけど(35歳は若いよね!?)。斎藤は達観しているところがあって、なんかずーっと昔から口が悪い奴だったような気もするけど、でも、20歳代の前半の男って、いくら時代が違ってもやっぱ可愛いところもあるものだと思う。土方みたいに、男女の酸いも甘いも噛み分けた年長者から見たら、さぞかしからかい甲斐のある存在だったろうなと希望的妄想が爆発。テーマはズバリ、”いいようにあしらわれて、からかわれる斎藤”でした。
千代の沖田像は、るろ剣でちょこっとでてくる沖田とはあんまり似てないです。これはるろ剣に出会う前から新撰組を知っていたから、かな。千代の沖田像は、肝が据わっていて、江戸っ子で、斎藤みたいな偏屈物を面白いと笑って受け入れてやれるような、若干男臭いイメージ。いたずらとか、おちょくるとかも大好き。社交的なくせに、人の知らないところで、ものすごーく人見知り。心のそこがちょっと殺伐としてるところも在り。そういったところが斎藤と共有できてるみたいな。どっちも基本的に自分より弱い人間は受け入れそうにないもの。
副長は…まあ、こんな感じです。もっとディープに書いていきたいのですが、それはまた別のお話で。
(2008/2/02 Up)

*境界線
決して向き合わない男達・第二弾。緋村と斎藤のダークサイド。
千代のこの2人のイメージは、交わらない並行な道。手段と経緯は違っても、終着駅は同じの運命。有る意味浪漫を掻き立てる2人です。仲はとてつもなくに悪そうだけど(笑)。お互いに対して、残酷なほど厳しければ良いと思ってます。
斎藤は、そういう点では怖い男だと。弱さゆえに逃げることも、後悔ゆえに腐る事も、許してくれそうにない。腐っていくくらいなら、進んで自ら堕ちることを望みそう。だから、堕ちるなら徹底的に底まで。拙宅の斎藤には、こんな一面も在ったりします。
(2008/2/17 Up)

*涙の代償
「不良警官は、小娘には優しい。」そのテーゼは今のところ(千代の中では)不変です。
拙宅の操は直情径行。カーブとかフォークとかは知らない。ストレート一本勝負型。感情表現が、受け取る側がたじろぐほど真摯にまっすぐならいい。拙作/行く人 にて、斎藤が死んだかも(京都編直後)を書いたので、縁編で斎藤が生きてたと知ったとき、どうだったろうと妄想しました。(結論:泣いて怒った。)悲しみが深かった分、毅然と割り切って乗り越えた分、反動はでかかったと・・・。きっと、あの後押しかけて「サイトー、最低!」くらいは言ったと思う。斎藤は・・・微妙な顔してやり過ごしそう。
蒼紫は、相楽とは逆に理詰めで真理に到達するタイプ。思考プロセス重視で。”おもしろくない”の感情には気づいたけど、何故そう思うのか、についてはまだ到達しきれていない御頭(笑)。今回の蒼紫目線が、拙宅蒼紫の斎藤評価です。彼は斎藤の友にはなれなくても、同行者にはなれそう。いずれにせよ立ち姿の美しい2人だろうなあとは思います。
(2008/2/23 Up)



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