postscript
*間奏曲
拙宅でも最も"萌え"に走っている、この"みちゃ斎"というジャンル(?)は、書いている私しか楽しく無いかもと、UPの度に心臓がばくばくしています…でも書きたいので許してください。
子供のままでいて欲しい、憧れの人のまま、そして私のものにならないのなら誰のものにもならないで、という永遠の平行線。私の中の、御頭と操の位置関係はこんな感じです。その、本人達は大真面目、でも動機はかなり利己的な茶番を斎藤は割りと(彼にしては)同情的に見ている。
迷うのは、迷える余裕があるから。時に、その余裕すらない現実が起こりうることを、彼は知っている。そういったお話でした。そして、続きます。
(2009/3/8 Up)
*夜明け/対岸の孤独
以前、試験的SSとしてMemo内にUpしていた、そしてその後隠し部屋で隠されていた、御頭+薬師シリーズです。晴れて本宅デビュー。
この2人は運命共同体というか、呉越同舟というか…。男女として惹かれあうというベクトルと、人として成した罪の重さを認識しているゆえに、互いの存在が足枷になっているというベクトルと、
対極な矛盾を抱えている人間関係。これに"小娘シリーズ"のみちゃが参入、という絵に描いたような三角関係です。ただ、どろどろ劇にするつもりはなく、其々の立場で、其々の幸せを願うがために戸惑ったり、突き放したり、衝突したり解かり合ったりという、成長物語にしたいなと思ってます。
(2009/3/21 Memoより移動)
*指、届かぬ先
張の立ち位置は、とてもユニークだと思う。
とかく斎藤は過去のシガラミの多い男だと思うのですが、張はその点自由というか、視点が新しいというか。明治の斎藤を身近に見れるという意味では、とてもいいな、と。案外、(張は)歳とってるしね。20代後半の、男としても人間としても生き様の方向性が決まる頃に、こういう強烈な個性にぶつかるというのは、20年ぐらい経ってすごく価値が出るように思います。本人は、おもしろけりゃいいや、っていう感じだと思うんだけど。要は、張が好きだ、ということでしょうか(笑)。
(2009/4/13 Up)
*熱病
明治の初期を念頭に書きました。るろ的に言うと、神谷道場襲撃前です。
この二人って、夫婦になって恋をしたんじゃないか、少なくとも、斎藤が自覚したのは結婚して少し経ってからではないか、と妄想しています。
その女が、他の女、とまりは世界の半分と、違う理由を考える。そこには結局論理なんてない。あるのはその理不尽な感情を悟る、という自発的な行為があるだけ。
少しずつ、じんわり深まった人間関係ならいいな、と思います。
(2009/5/30 Up)
*春はなほ/思惑
2008年の中ごろ、突発的にそしてかなりひっそり行った"双璧祭り"。意外にも、皆さんに好評頂きました。改装前は隠し部屋に格納していたのですが、またそろそろ沖田が書きたくなってきているので、別部屋を作ることにしました。
千代の中のこの2人は、ペアではないんです。全く別の、相容れない存在。でも、誰よりも信頼しているし、心の根底は誰よりも解っている。両極端の感情と恐ろしいほどシンクロする思考を抱えて、表裏一体の季節を駆けたと思ってます。
そんな彼らの、日常の中で交差する思いや、会話や行動から垣間見える最暗部を柔らかく書きたいと思ってこのシリーズはすすめています。この時期書いたSSは、自分なりに"空気感"にこだわっていました…。手を入れたいところも多々あるのですが、これはこれでOKと思ってそのままUPします。個人的には善し悪し含めて気に入っているシリーズです。
(2008/4/16,2008/4/21 Memo内にてUp)
*これから
久々のみちゃです。拙作"間奏曲"の直後に当たります。
まず、現代日本はお酒は20歳になってからですからね…!!このお話は、明治時代初期を背景にしているということで、何分その点よろしくお願いします…。
何度も書きますが、"不良警官は小娘には優しい"のです。青少年の人生相談に従事する警部補をご堪能ください(笑)。
憧れというのは必要以上に(その人に)自分をよく見せようとしてしまう、ということが往々にあると思います。若い恋のいいところは其処に尽きるのですが、
同時に両刃の剣のようにも思います。背伸びして、足つって、失敗してを繰り返して、恋もまた経験と共に形状を変える。操はそのステップの過渡期に
あるという感じです。この書いている私しか楽しくないかもしれない自転車操業的(苦笑)シリーズ、当分続きますので、お付き合いくだされば幸いです。
(2009/7/18 Up)
*潮流
副長が書きたくなりました。
副長が、というよりも、副長と斎藤の人間関係、沖田との関係を書きたかった…と言ったほうがいいのかな。あくまで千代なりの人物像なので、
こんなの副長じゃないやい!と気分を害された方がいたらごめんなさい。でも…私の中ではこんな人です。
副長は、優しい人だと思う。勿論、"副長"としては厳しい男だったおもうけど、土方歳三は、心の柔らかい男だったのではないかと思う。でも、
時に優しさは無意識に人を傷つける。特に、自分に近しい人を。近いだけに、実は相手の心の深いところを沈殿させるような要求や態度を取っていたり。
で、ある日突然相手が今までと違うなんて感じて、うろたえる。
斎藤は第三者として、日野の若者・沖田が、新撰組の沖田として変容していく様も、病に気付いた沖田の姿も、変わらない視線で見つめていたのではないかという妄想でした
。ただ、独りで生きて死ぬ、と思ってた斎藤にとって、沖田は初めての"精神的に近い"存在であったろうと思う。心情がわかるだけに、その変化に気付かない土方が歯痒かったろうなと。そう思うわけです。
(2009/10/23 Up)
*環
斎時馴れ初め編・第一話。2009年の好い夫婦にてUPしました。期間限定企画の一環でしたので、再録はどうかなあとも思ったのですが、何気に一番リクエストの多い斎藤と時尾の出会い編に挑戦したくなったので本宅に持ってきました。時間軸的には、爪紅→果てに或る星、の続きといった感じでしょうか。
斎藤と時尾の出会いは、小さな点が除々に線になっていくような・・・衝撃的ではないけれどじわじわ深く響くような、そんな感じであればなあと思っています。これは、大人になってしまった、というより、時勢の所為で大人にならざるを得なかった一組の男女が恋に落ちるまでのお話ですから、只管淡々、ゆっくりと進行していくこと請け合いです。
互いの中に己の姿を見出して、それによって逆に自己を肯定できる、生きることの喜びを感じられるようになった・・・だからこそ、相手を愛おしいと思う、そんな二人にしたいなと妄想してます。
(2009/12/1 企画内Up→ 2010/1/8 本宅再録)
*待宵
久々に双璧が書きたくなりました。
山南の死というものを通して、斎藤と沖田は過去の温かい季節と決別したのでは、と思う。もう、多摩にいた時分の空気や人間関係の柔らかさを抱えては生きられなく成って来た、と。
この辺りから、仲間というよりは、運命共同体のような切実さと割り切りが芽生えていったのではなんて妄想してます。殺伐としてくるというか・・・現実と向き合うというか。そんなお話でした。
(2010/2/12 UP)
*甘雨
寒い日の向こうに見える、暖かな春の風景。
ありきたりな日常の中の、ほんわかとする一瞬は、きっと花の香りがするに違いない、・・・なんてね。
斎藤は年齢を重ねるごとに、時尾をより深く愛していけばいい。そう、こんな話を書きたくてHPを作ったんでした、私・・・。ある意味原点回帰です(笑)。
(2010/2/28 UP)
designed by {neut}